後半戦は連戦地獄 楽天の浮沈握る“6人目の男”は頼りなし
「ツケは必ず回ってくる、夏にね」
こう危機感を募らせたのは楽天の梨田監督。前半戦を総括したこの言葉が現実になるかもしれない。
2位のソフトバンクに肉薄されながら首位ターン。指揮官が「日程に恵まれた」と言うように、前半戦は他球団と比べてスケジュールに余裕があった。しかし、後半戦は7月18日を皮切りに7週連続の6連戦。9月3日まで連戦地獄が続く。
楽天はエースの則本と岸を筆頭に、美馬、辛島、釜田と先発投手5枚は確保できているが、過酷な夏を乗り切るには「6人目の男」が必要不可欠。塩見(今季2試合1勝)、安楽(3試合1勝2敗)、藤平(1試合1敗)、森(3試合1敗)らが候補だが、実績はいずれもパッとしない。登録と抹消を繰り返す、いわゆる「当落線上」の面々だ。
前半戦であれば、粗削りな若手を試しながら使えたが、後半戦はそんな余裕もなくなる。頼るとすれば、経験豊富な7年目の塩見や5年目の森だが、二軍で投手陣を預かる小山投手コーチは「森はまだまだかなと。上(一軍)で学んだことを下(二軍)ですら実践できていない。もっと学習しようという気持ちがないとダメ」と厳しい。
楽天は「6人目の男」に悩まされることになる。