連敗ストップでゲン担ぎも…連勝には遠いヤクルトの窮状
23日、阪神戦の試合前のことだ。神宮球場のブルペンにイラストが飾られた。絵がうまいと評判の徳山(28)が描いたもので、一昨年のリーグ優勝時にもブルペンに貼られていた。その徳山が前日、一軍に昇格して連敗が「14」でストップしたこともあり、球団スタッフがゲンを担いだのだ。
真中監督は「また、(悪い)記録をつくらないように頑張りますよ。ほら、『何度目の2ケタ連敗』とかあったでしょ」と言った。
ヤクルトはこれまで2ケタ連敗が2度。1シーズン3度目の2ケタ連敗となるようなら、16連敗の球団記録をつくった1970年以来。そうならないように頑張ると、前日に先制2ランを放った山田(25)を、2試合続けて4番で起用した。こちらもゲンを担いだようなものだ。
しかし、連勝は遠かった。
救援から先発に再転向した小川が阪神の先発メッセンジャーに来日初となる本塁打を浴び、打線はそのメッセの前に8回12三振に抑えられて完封負け。
試合後のクラブハウス前では「また、連敗の始まりか!」というヤジが飛んだ。
報道陣から連勝できなかったがと問われた真中監督は、「ひとつひとつやっていくしかないですね」と答えた。