ダルの移籍先はドジャース 新天地は白星量産に絶好の環境
移籍市場の最大の目玉右腕のトレードが成立した。
レンジャーズは31日(日本時間1日)、ダルビッシュ有(30)をドジャースに移籍させると発表。レンジャーズは見返りにマイナー3選手を得る。ドジャースの地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」(電子版)によれば、トレードが締め切られる米東部時間31日の午後4時ギリギリまで交渉が続いたという。
前田健太が所属するドジャースは74勝31敗でメジャー最高勝率(7割5厘)をマーク。ナ・リーグ西地区首位を独走しているが、ここに来てカーショウ、マッカーシーと左右の両エースが故障者リスト(DL)に入った。88年以来29年ぶりのワールドシリーズ制覇を狙うドジャースは若手有望株を放出してまで勝ち星の計算できるダルの獲得に踏み切った。
■指揮官は日本生まれ
ダルは、ここまで22試合で6勝9敗と黒星が先行。レンジャーズ打線の援護に恵まれなかった(1試合あたりの援護点3・77)からだが、新天地では白星を積み重ねる可能性がある。ルーキーながら28本塁打(リーグ2位)を放っているベイリンジャーを中心とした打線は強力。チーム本塁打150はリーグ4位、総得点535は同3位で、ダルは十分に援護が期待できる。メジャーを代表するクローザーであるジャンセン(今季27セーブ)を筆頭にブルペンも安定しており、リリーフ陣の防御率2・83はリーグトップだ。