2発含む5安打6打点の大爆発 G亀井が語っていた引退の覚悟

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■由伸監督も称賛「一番ありがたい」

 静岡のファンからため息が漏れたが、「三塁打にできた? 足が遅いんで無理です。ベンチから狙えとは言われていたけど、H(ヒット)ランプがついたので良かった」と、なんとも欲がない。それでも高橋由伸監督(42)は「走者がたまったところでの本塁打は一番ありがたい」と称賛した。

 2009年のWBCに侍ジャパンの一員として出場した実力者。あのイチローも認めた外野守備にも定評があるが、今春のキャンプは二軍スタートだった。一軍合流も開幕6日前で、オープン戦はわずか2打席のみ。トレードで加入した石川らの出場が優先され、左の代打要員に甘んじていた。

 高橋監督の現役時代は一緒に自主トレを行う師弟関係だった。指揮官の中で亀井は「スーパーサブ」として位置付けられる。それが、後半戦に入ってからはスタメン出場が続く。他の外野手がパッとしない証拠である。先月28日に35歳になったばかり。指揮官は悲壮感を漂わせて打席に入る“弟子”を頼もしく見つめている。

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