統一球は夏に飛ぶ? 貧打巨人“謎の覚醒”で本塁打量産
■「暑くなると飛びだす気がする」
その昔、村田ヘッドコーチがこう話していたことがある。
「根拠はないけど、このボール(統一球)は暑くなると飛びだす気がする。気温と何か関係があるのかもしれん」
阿部がこの日2安打をマークし、2000本まであと「4」に迫ったことに「(阿部の2000安打は)あと2試合、そこ(東京ドーム)で達成して欲しいよね」と高橋由伸監督は活発な打線に上機嫌で話したものの、それでもチーム打率は貧打に泣いた昨季の・251に追いついたにすぎない。監督の契約は来季まで残っているが、他のコーチ陣に保証はない。
「ここから猛打でDeNAと阪神を蹴落とし、2位に浮上するくらいでないと、最低でも村田ヘッドコーチをはじめとした打撃部門のコーチ陣の総入れ替え、配置転換は避けられないところ。球宴期間中に投手コーチの配置換えが敢行されたが、Bクラスに沈む元凶の部分をテコ入れしないでいいはずはないですから」(球界関係者)
1月のスタッフ会議で立てた今季の目標打率は「2割6分」。この日がちょうど100試合目だったが、“飛ぶボール”の力を借りて、残り43試合で打率を9厘アップさせることが、コーチ陣のノルマになりそうだ。