“清原超え”広陵・中村に追い越され…早実清宮の評価急落
今回の夏の甲子園で技術面に加えて、性格や人間性も評価され、文句なしのドラフト1位候補に躍り出たようなのだ。
■進学かプロかハッキリしないようでは…
そこへいくと「もしプロ入りを決断すれば12球団の1位指名もある」との声も上がった早実の清宮幸太郎内野手(184センチ、100キロ、右投左打)はどうか。
「抜群の知名度や人気面のメリットは計り知れません。フォロースルーが大きく、柔らかい打撃も申し分ない。問題があるとすれば一塁しか守れない守備。プロでは4番や外国人選手が守るポジションなので潰しがきかないのです。それに最大の懸案事項は気持ちの問題ではないか」と、前出の編成担当者がこう続ける。
「あれだけ注目されながら1年生から結果を出しているのだから、プレッシャーには間違いなく強い。ただ、彼には何が何でもプロで勝負する、オレは野球でメシを食っていくという気概のようなものが感じられない。家庭環境に恵まれ、これまで何不自由ない生活をしてきた。それがある意味、おっとりした性格というか、一歩引いて周りを見る余裕につながっているのでしょうけど、早大進学も視野に入れているようにプロ以外に選択肢がある点が不安。そういった育ちの良さのようなものが、生き馬の目を抜く激しい生存競争の中でマイナスに作用する気がするのです。プロ1年目からフル出場して3割、30本をマークするだけの体力やパワーがあればともかく、いまの清宮にそこまでの完成度はありませんからね。才能が開花する以前に荒波にのみ込まれてしまわないか心配なのです」