“清原超え”広陵・中村に追い越され…早実清宮の評価急落
実力も文句なし。二塁送球は平均1.85秒、最速1.74秒。2秒を切ればプロで合格点といわれる中、高校生離れした強肩の持ち主で、17日の秀岳館(熊本)戦で許した盗塁が昨年夏以来だというからオドロキだ。
打撃もいい。準々決勝までの4試合で計18打数12安打(.667)、10打点。この日の準決勝、天理(奈良)戦で2本塁打を放ち、85年に清原和博(PL学園)がマークした5本塁打の大会記録を塗り替えた。
「捕手としては足が速いうえ、我々が甲子園で再評価したのは打撃。予選は右手首に死球を受けて振るわなかったが、大舞台で結果を残せるのは大きな強み。スイングスピードが速く、タイミングの取り方もいい。打つときに体が開かないから、どんな球種にも対応できるし、右方向へも大きな当たりを打てる。仮に捕手が万全のチームなら、外野手はもちろん三塁手と起用しても面白いと思いますよ」(同)
「走攻守と三拍子そろった選手。プロに入ってもトップクラスの強肩に加え、打撃も魅力。バットが内側から出てきて、フォロースルーが大きいので、逆方向へも大きな当たりを打てる。股関節が硬いため、捕手として腰高で、故障しやすい欠点もありますけど、これはプロ入り後に少しずつ修正できますからね」(パ・リーグのあるスカウト)