8月は打率4割超え ハム大谷“理想の打撃”にまた一歩近づく
大谷翔平(23=日本ハム)が止まらない。
25日の楽天戦は3打数2安打2打点。ここ7試合は26打数12安打8打点と打ちまくっている。
大谷は昨オフ、打撃に関して日刊ゲンダイのインタビューで、「打てそうな気がする打席が少ない」と話している。
「打席に入ったときに勝っているか、勝っていないかの話です。打つ打たないは結果としてありますけど、ピッチャーと向かい合ったときに打てそうな気がする打席が多くはなっていますけど、まだ少ない。打てそうな気がして凡退してしまうのと、打てなさそうな気がしてもヒットになるのとでは全然違う。ボールの見え方もそうです。僕としては打ち損じているくらいの方がいいかなと思う」
打者は投手と対峙する以前に、さまざまな準備をする。投手の持ち球、配球、特徴、人によっては狙い球などをアタマに入れた上で打席に向かう。その時点で投手を攻略するイメージが出来上がっていれば「勝った」ことになるのだろう。大谷にとっては結果よりも、そう思えることが重要。昨年は22本塁打を放ったが、それでもまだ「勝った」と思う打席が少なかったのだ。
今季はケガから復帰直後こそパッとしなかったものの、次第に調子を上げて8月の月間打率は4割超え。いよいよ理想に近づいてきたのかもしれない。