日ハム大谷 米スカウト陣の前で「技ありヒット」の価値
これには居並ぶメジャースカウトも「ワオ!」と驚いたに違いない。
米球団のスカウト十数人が集結した、18日の札幌ドーム。彼らの目当てはもちろん、日本ハムの大谷翔平(23)だ。
その大谷がバットで魅せた。六回1死走者なしの場面、西武先発の野上が投げた右足元に食い込むワンバウンドすれすれのスライダーを、イチローばりのバットコントールで右翼線二塁打。初回にもボール球になるフォークを中堅にはじき返す先制適時打を打ち、3打数2安打1打点の活躍だ。
花巻東時代からメジャー垂涎の的だった大谷だが、当時は「160キロを投げる大型投手」という触れ込み。それが昨季は22本塁打を打つなど、バットでもメジャーの興味を引いている。「すでに複数球団が、メジャーでも二刀流をできないか検討している」とは、さる代理人筋だ。
今季は下半身のケガもあり、投手としての一軍登板はわずか1試合。それも多くのメジャースカウトは「むしろ、肩ヒジを休めることができてプラスだ」と好意的に捉えている。