観客たまらず応援…“日本一のバンカー”に女子プロ大苦戦
【ゴルフ5レディス】最終日
「日本一」を恨んだはずだ。
最終日の香妻琴乃(25)は、首位と2打差の通算3アンダーでスタートしたが、上位陣のバーディー合戦には加われずに、3アンダーで迎えた名物ホールの17番パー3(169ヤード)で悲劇が待っていた。グリーン左手前にあるガードバンカーのアゴは「日本一」と呼ばれ、高さは約6メートル。第1打が名物バンカーにつかまった香妻は一発で脱出したものの、ボールはグリーン奥のラフへ。そこからのアプローチは下り傾斜で加速し、再び「日本一」のバンカーにポトリ。今度は一発でアゴを越えず、2発目もアゴの傾斜を逆戻り。見かねたギャラリーから「がんばれ!」という声援が飛び、3発目でようやくグリーンに乗ると拍手が湧き起こった。
香妻は6オン2パットの「8」という屈辱の大たたきで通算2オーバー28位に終わったが、同3オーバー33位だった川満陽香理(30)も、このバンカーから2発打っても出せず、4打目はグリーン手前のラフに打って5オン2パットだった。
さすがに6メートルものアゴは珍しいが、グリーン面が自分の背丈より高いバンカーはよくある。自身も「日本一のバンカーに入れたことがある」という並木俊明プロに、アゴの高いバンカーからの打ち方を聞いた。