成績だけじゃない ソフトB工藤監督“あと5年安泰”の根拠
16日にも2年ぶりの優勝が決まるソフトバンク。急失速した楽天から8月15日に首位を奪って以降の強さには呆れるばかりだが、工藤監督(54)の采配が高く評価されているという声はほとんど聞かれない。あるホークスOBがこう言う。
「救援起用などについては、チーム内にも賛否あるようだが、東浜はハーラートップタイの15勝を挙げるまでに成長し、育成出身の石川も先発ローテに定着しつつある。野手も上林が台頭。脇役も揃っている。スカウティング力、三軍を含めたファームの育成力は12球団屈指で、ライバル球団と比較しても、成績がガタッと落ち込む要素は見当たらない」
球団の親会社が2005年にダイエーからソフトバンクに変わり、10年以降はリーグ優勝4回を誇り、今季で5度目。Bクラスは13年(4位)の1度だけだ。
「成績も残しているし、今のところ次の監督候補も見当たらない。挙げるとすれば秋山幸二前監督(55)、OBの城島健司(41)だろうが、趣味の釣りにどっぷりの城島はもちろん、秋山も監督復帰に色気を持っているという話は聞かない。大物OBでは小久保裕紀(45)、松中信彦(43)がいるものの、監督選びの最高責任者ともいわれる王会長(77)との関係が良好ではないと聞く。今季途中にメジャーから復帰した川崎宗則(36)も監督の器ではない。就任3年で2度のリーグ優勝(15年は日本一)を果たす工藤監督は今年1月、すでに19年まで2年間の契約を延長している。戦力はダントツだし、2年後はおそらく3年の再契約でしょう。あと5年は安泰ですよ」
とは、前出OBだが、有り余る戦力を有するホークスの監督なら誰でもやってみたいのではないか。