チーム急失速で交代説 楽天次期監督に宮本慎也氏が急浮上
「3位と言っても内容がなぁ……」
こうボヤくのは楽天OBだ。
2位西武を1ゲーム差で追う楽天は、開幕から快進撃を続けて前半戦を首位で折り返した。ところが、7月下旬から失速し、8月11日のオリックス戦に負けて首位陥落。8月15日以降は2勝16敗1分けの惨状に短気な三木谷オーナー(52=写真)は「暗くなってもしょうがない」と、報道陣の前では冷静さを装ってはいるものの、前出OBがこう言う。
「楽天は2013年に初の日本一を手にしたが、その後は2年連続の最下位に沈み、梨田新監督(64)を迎えた昨年も5位。今季は西武の岸をFAで獲得し、ソフトバンクのベテラン捕手細川も取って弱体化したバッテリーをテコ入れした結果、投打が噛みあい開幕から飛び出した。7月下旬にチーム状態が悪くなるとクルーズ(巨人)の緊急補強も了承。4年ぶりの優勝を狙っていただけに、今の惨状は、はらわたが煮えくり返るほど頭にきているはずですよ」
そこで浮上してきたのが監督交代説だ。
三木谷オーナーは3日のソフトバンク戦を視察した際、引き分けを挟んでの10連敗を目の当たりにして「日本シリーズに出られるチャンスがあるからね。まだ(去就を)議論するのは早い」と話していた。3年契約の2年目を終える梨田監督への信頼とも、来季続投の明言を避けたとも取れる発言だが、すでに新監督探しは始まっているとみる向きは少なくない。