西武菊池に8戦全敗 楽天唯一の希望は則本の“火事場力”
13日、CSファーストステージの前日練習を行った3位楽天にとって、初戦がまさに「クライマックス」。西武の先発は今季8連敗中とカモにされている菊池(26)だからだ。
楽天がこの8試合で奪った得点はわずか9点、防御率0.82と相性は最悪なだけに、首脳陣、選手は攻略に頭を悩ませている。
菊池から放った計31安打は5球団で最も多いことから、礒部打撃コーチは「打てないというけど、塁には出ることも多かった。練習ではケース打撃を徹底し、『3ボール1ストライク』ならボールを見極め、確実に塁を埋めるなど得点につなげたい。2段モーションを修正した後もそこまでの変化はないけど、クイックになるとフォームにばらつきが出るので、そこを狙って(盗塁などで)ワンチャンスをものにするしかない」と話す。
選手も「追い込まれると厄介。追い込まれる前に早めに仕掛けることが大事」(藤田)、「カウントを取りにきた甘い球を確実に仕留めるしかない」(銀次)とは言うものの、一筋縄ではいかないだろう。
唯一の希望は初戦に先発する則本(26)か。菊池とは今季初対決。今季の西武戦は1勝2敗、防御率5・76と相性はイマイチだが、新人だった2013年にはCSと日本シリーズで先発、中継ぎとしてフル回転。5試合で25イニングを投げ、防御率1.80と大舞台での強さを発揮した。梨田監督が「とにかく先に点をやって欲しくない」と話したように、このCSは則本の右腕にかかっているといえそうだ。