CS先発セオリー通りも…梨田楽天“初戦捨て”の奇襲あるか
「1戦目は則本。2戦目は岸でいく」
楽天の梨田監督(64)がこう言ってCSファーストステージの先発を明らかにしたのが、シーズン全日程を終えた10日の試合後。これに安堵したのがCSで対戦する2位西武ではないか。
この両球団、数字だけを見れば西武が有利だ。今季の対戦成績は西武の16勝8敗1分け。CSを行う本拠地(メットライフドーム)に限れば、9勝3敗と圧倒している。西武は対楽天戦のチーム打率が・271、同防御率は3・07。一方の楽天は西武に対し、それぞれ・235、4・64と打てない、守れないの二重苦である。
しかも、初戦に投げる西武のエース菊池(26)は今季、楽天に8戦全勝2完封、防御率0・82とキラーぶりを発揮している。とても楽天に勝ち目はなさそうだが、だからこそ西武は敵の捨て身の作戦を警戒していた。
CSファーストステージは3試合制。楽天が相性の悪い菊池の投げる初戦を捨て試合にし、則本・岸の2枚看板を2、3戦目に先発させる大バクチを打ってくるのではないか、というわけだ。