CSでも投手力不足露呈 ベイはドラフト“清宮撤退”に現実味
「あくまで苦肉の策。チームに絶対的なエースがいないことを物語っています。今季の井納は6勝10敗、防御率3.84。投球イニング152回3分の1はチーム最多も、勝ち星は今永(11勝)、ウィーランド(10勝)、浜口(10勝)に及ばなかった。本来なら勝ち頭の今永が初戦に先発してしかるべきだが、そこまでの信頼をまだ得ていない。今永は2戦目に先発し、雨中の“泥試合”の悪条件だったとはいえ、3回3失点だった。今のDeNAの先発陣はいわば『3、4番手』が集まっているのが現状。筒香、ロペスらが名を連ねる打線がいくら強力でも、たとえば今季のヤクルトのように主力に故障者が出れば、投手力の弱いチームはズルズルと落ちかねない危険性をはらんでいます」(前出のOB)
ただ、絶対的エースを見つけたり、育てたりするのは簡単にはいかない。マスコミ関係者が言う。
「ロッテの涌井がFA権行使を示唆しているが、球団は獲得にはあまり積極的ではないという。補強は基本的に外国人とドラフトで、という方針。26日のドラフトでは、田嶋(JR東日本)ら1年目からバリバリ働けそうな一握りの即戦力投手は、1巡目の指名で消える。投手を狙うなら清宮回避はやむなしといえます」
清宮はDeNAとの面談の際、筒香のことを熱心に聞いたという。意中の球団のひとつともいわれているだけに、難しい決断を迫られそうだ。