CSでも投手力不足露呈 ベイはドラフト“清宮撤退”に現実味
「中畑清前監督を持ち出すまでもなく、親会社はファンに向けた情報発信力を大事にしている。それでいうと、実力はもちろん、話題性も十二分にあり、適役ではあるんですが……」
26日に迫るドラフト会議。DeNAが1位候補に挙げる清宮幸太郎(早実)について、ベイスターズOBのひとりがこう言うのだ。
「清宮は将来的なメジャー挑戦を視野に入れる主砲・筒香(25)の後継者になれるかもしれない。ただ、DeNAは来季が創設7年目。球界参入時には『3年でCS出場、5年で優勝』という目標を掲げてきた。今季は2年連続の3位でラミレス監督が1年契約で続投。来季は悲願の優勝に向けて勝負の年になる。そのためにはリーグ4位のチーム防御率3.81だった投手の強化が必要不可欠。それはCSの戦いを見ても明らかです。ドラフト1位で即戦力投手にいく可能性はあります」
■初戦の井納起用は「あくまで苦肉の策」
16日の第3戦は雨天中止になった2位阪神とのCSファーストステージ。ラミレス監督は初戦の先発に右腕の井納を起用した。奇襲といわれたこの抜擢について同監督は、昨季CSで2勝するなどプレーオフでの強さを理由に挙げていた。