自慢の打線湿る広島の起爆剤は“激安410万円”の元練習生
セ・リーグのCSファイナルステージ第4戦は昨22日、午前9時に雨天中止が決まった。
対戦成績は広島のリーグ優勝のアドバンテージ1勝を含む2勝2敗のまま、2日連続の水入りだ。広島のCSでの得点は3試合でわずか5。自慢の打線が湿っている。石井打撃コーチは「雨天中止だけに『打てん』中止だね。この天気がいい『転機』になってくれれば」とギャグを飛ばしたが、その起爆剤として期待されるのが、右手首痛のエルドレッドに代わり、安部とともに合流したアレハンドロ・メヒア(24)である。
ドミニカ共和国のカープアカデミー出身。192センチ、102キロの右打ちのスラッガーは、バティスタとともに練習生として来日し、今季が3年目になる。昨春に育成選手として契約。二軍で経験を積み、今年7月20日に年俸410万円プラス出来高の6年契約で育成から支配下契約を勝ち取った苦労人だ。
今季は二軍で104試合に出場し、打率.331、18本塁打、77打点。打率と133本の安打数はウエスタン・リーグでトップの成績である。外国人枠の関係で一軍では14打数3安打と実績はほぼないものの、宮崎で開催中のフェニックス・リーグから呼び戻された秘密兵器。広島が育成した助っ人が、連敗中のチームを救う。