中日ドラ1鈴木博志の父語る “ボルト”に託した一縷の望み
社会人チームのトレーナーの紹介で名古屋のスポーツドクターの診察を受けたところ「疲労骨折」と判明。10月に患部にメスを入れた。
手術は患部に内視鏡を入れ、折れた骨をボルトで接合するというものだった。
隆美さんは「夫婦で病院に付き添いましたが、手術が終わるまでの1時間半は祈るような気持ちでした。肘に痛みが出てから3~4カ月投げ続けていたので、早く原因が分かっていれば、手術せずに済んだかもしれません。ボルトは今でも入っています」と振り返る。
執刀した医師からは「3カ月もしたら、軽くならボールを投げられるようになりますよ」と説明を受けても、故障前のような球威が戻る保証はない。ヤマハ入社後、1年間はリハビリに費やした。
故障に悩む姿を目の当たりにしてきた隆美さんは「プロではケガをせずに、長年にわたって活躍できる選手になってほしい」と話す。
5歳下の妹・友紀さんは現在、女子バレーボールの強豪である愛知・豊橋中央高に越境入学。1年生ながら身長は175センチを超え、すでにアタッカーとしてベンチ入りしている。