日馬富士引退でも沈黙 貴乃花親方“陰謀”次なる標的は白鵬
貴乃花親方は先の九州場所の千秋楽後、打ち上げのパーティーで「正当に裁きをしなければならない」と言った。
いまだに多くを語らないのも、民事訴訟を検討しているらしいことも「正当な裁き」のためだとすれば、矛先はあくまで弟子を傷つけた日馬富士に向かうはず。にもかかわらず、怒りの対象が白鵬なのはそもそも矛盾しているし、そこには何らかの作為があるとしか思えないのだ。
■日馬富士暴行は僥倖のようなもの
「貴乃花親方の狙いは現執行部を吹き飛ばし、自分が理事長の座に就くこと。現執行部にとって最も大きなダメージは先場所で優勝、40回の最多優勝記録を更新中の最強横綱・白鵬のスキャンダルですからね」と、さる親方がこう続ける。
「最初で最後と言いながら臨んだ前回の理事長選は大差で八角理事長に敗れ、来年3月の次期理事長選も仮に立候補したところで完敗するのは火を見るより明らか。協会内の勢力図を一気に塗り替えるためには日馬富士の引退くらいでは、とてもじゃないが不可能という判断が働いたのではないか。要するに貴乃花親方は日馬富士の暴行事件をとっかかりにして、何とかして白鵬のスキャンダルまでもっていきたい。しかも、かなり大きな、執行部が吹き飛ぶくらいの醜聞が必要なのです」