3横綱も崖っぷち 2018年の大相撲は空前の戦国時代に突入
2018年は日本人力士の年になる――角界ではそんな話が飛び交っている。
17年11月場所中に発覚した暴行事件で横綱日馬富士が引退し、4横綱時代は1年もたずに終焉。残りの3横綱も、いまや崖っぷちだ。
鶴竜は17年、皆勤したのが3月場所だけ。師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)は途中休場した7月場所後に「次に出る場所で進退をかける」と話すも、9、11月場所を全休。こうなると1月場所の休場は許されず、成績次第では引退だ。
日本人横綱として期待の高かった稀勢の里も、すっかり凋落した。3月場所で左腕と左胸を負傷。以後は相撲に精彩を欠き、もっか4場所連続休場中だ。日馬富士による暴行事件の現場にいた白鵬は1月は無給、2月も給料50%カットの処分を食らった。土俵内外の態度にも批判が集まり、相撲どころではない状況なのだ。
■活気づく若手力士たち
窮地に追い込まれる3横綱とは対照的に、いよいよ活気づくのが若手力士。そのトップを走るのが、小結の阿武咲(21)、平幕の貴景勝(21)、北勝富士(25)だ。