東京五輪メダルが重圧に 日本でアスリート犯罪続出の恐れ
カヌーの事件は“純粋な”ドーピング事件ではない。鈴木は混入事件を起こす2カ月前にも、現金やパスポートを盗んでいた。競泳選手の暴行事件も続いたことで12日、JOCは「人間力の向上なくして競技力の向上なし」という方針を改めて確認した。春日氏が「『地元(五輪)だから出たい』と言っている時点でトップアスリートではない。こんなアンフェアな行動は、そもそも選手にすらなりきれていない」と一蹴するように、人間性の問題でもある。が、国が率先して煽るメダル獲得への過剰な期待、それによってかかる重圧が選手に過ちを犯させる可能性はある。
そもそも、五輪憲章はナショナリズムを否定している。各国がメダル数を競うことも五輪憲章違反になる。
東京五輪まであと2年、日本にスポーツ犯罪者が続出してもおかしくない。