平昌五輪でも目玉に? 北朝鮮“美女軍団”報道の過熱に苦言

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 すでにほくそ笑んでいるのではないか。

 2月9日に開幕する平昌五輪に北朝鮮の参加が決まった。地元五輪の成功と北朝鮮の核開発凍結を目指す韓国文在寅大統領と、スポーツ界最大の祭典を南北で盛り上げ、平和ムードを世界にアピールしたい北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の思惑が一致したからだ。理由はどうあれ、分断国家が手を取り合う大会となり、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長だけでなく、世界は北朝鮮の参加を歓迎している。

 だが、この国にとって平昌五輪はスポーツの祭典なんて考えはこれっぽちもない。何しろ冬季五輪のメダルはこれまでたったの2個。初参加の1964年インスブルック大会のスピードスケート女子3000メートルの銀と92年アルベールビルの女子ショートトラック500メートルの銅だけ。68、76、80、94、2002、14年大会には参加すらしていない。今回もフィギュアスケートのペアなど10人前後の選手が派遣されるとみられるが、メダルを狙える競技は皆無だ。

 金委員長は、02年の韓国・釜山のアジア大会の時に話題を集めた北朝鮮の美女応援団や、現地入りさせる美女楽団を頻繁に動かし、世界の耳目を集めるつもりだろう。そうでなければ、わずか10人前後と予想される代表選手のために、美女揃いの大応援団や楽団まで派遣することはない。

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