平昌五輪でも目玉に? 北朝鮮“美女軍団”報道の過熱に苦言
「問題はそれを報じる側です」と、スポーツファンの麻生千晶氏(作家)がこう言う。
「このところテレビのワイドショーは北朝鮮の女性応援団や楽団のことを盛んに取り上げているが、何が美女揃いですか。北朝鮮が五輪に参加すれば、おそらく開催期間中も彼女たちの行動を大きく取り上げるのでしょう。私たちが見たいのは国を背負って必死に跳んだり、滑ったりする選手のプレーです。夏に比べて冬の五輪はメダル獲得は少ないものの、やはり知りたいのは表に出ない努力の過程やドラマです。北朝鮮の応援団なんてどうでもいいことです。この国のテレビというのは本当にレベルが低いし、民放はどの局も右へ倣え。美女軍団のことばかりやっていれば、北朝鮮の思うつぼじゃないですか」
北朝鮮といえば1988年のソウル五輪の前年、大会阻止を狙って大韓航空機を爆破させたテロ国家だ。今回は逆に五輪を舞台にソフト路線を取るようだが、日本なんて「簡単な国」に違いない。