青学大の箱根4連覇 “陰の立役者”が余裕のノウハウ開陳
青山学院大陸上競技部の箱根駅伝4連覇を支えたフィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一氏(スポーツモチベーション最高技術責任者)が監修した「青トレ 青学駅伝チームのピーキング&ランニングケア」(徳間書店)の刊行を記念したトークショーが、4日に藤沢市の湘南T―SITEで行われた。陰の立役者を直撃した。
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青学大の成功で、早大、東海大、順大、日体大が次々とフィジカルトレーニングを導入。上武大はメンタルコンサルタントがサポートしている。
完全に追われる立場となっているが、中野氏は「フィジカルトレーナーとして当たり前にやってきたことが他大学さんにも浸透し、大学長距離界全体のレベルが上がっていくことは大歓迎」と言う。
監修する「青トレ」本も今回が第3弾。自らノウハウを流出させているようなものだが、「こうして(手の内を)公表しているわけですからね。真似されて追い上げられているぞ、と周囲で言われていることも重々承知していますが、どんどん真似していただきたいと言いたいですし、大学長距離界全体で切磋琢磨していけることをうれしく思います。焦りですか?(笑顔で)ありません」と余裕の表情だった。