松井秀喜氏が独占激白 巨人低迷の要因と監督就任の可能性
■「阪神の監督だってゼロではない」
――ここ数年、チームが過渡期と言われる。巨人はなぜ弱くなってしまったのか。
「勝てている間に、次の芽を出そうとする土壌がなかったんじゃないか。誰のせいとかじゃなくてね。どうしても勝利を目指す以上は、そういう形になっちゃったから、しょうがないと思います。でも、本当はチームが強いうちに、次の世代、次の時代を担うような若手を育てていたら、現状はちょっと違っていたと思いますね」
――打線が弱い。どうすれば打てるようになる?
「ボクがいた頃とか、打つ選手が集まっている時代がありました。今はそういう選手が集まらない以上、鍛えるしかない。勝手にホームランを30発、40発を打ってくれる選手がいれば楽かもしれませんが、そうじゃない以上、それに近くなる選手を育てるしかありません」
――期待は重点指導している岡本?
「彼は可能性を十分感じさせてくれますよね。いい体をしているし、力強さもある。残念ながら、一軍でそんなに打席を与えられていないので、どうしても一軍の壁にブチ当たる。今年こそチャンスをもらったら、モノにして欲しいですよね」