中日・森監督が明かす「青木宣親獲得に乗り出していた」
――監督も63歳。30歳以上も離れた若手選手との付き合い方は変わった?
「オレがピッチングコーチだったら選手に直接言うけど、監督だからピッチングコーチとかバッテリーコーチから(自分の思いを)におわすことも必要だし、先にオレが言っちゃうとピッチングコーチも困ると思う。それでもチクチクくらいはいろんなこと言うけどね。キツイことはコーチに任せている。先にオレが言っちゃうと、選手は2つ怒られちゃうから。昔なら一発蹴っ飛ばして。ベテランの岩瀬(仁紀=43)クラスだったらボンと蹴っ飛ばしても何とも思わないだろうけど、今の若い選手にやるとどうなるか分からないから。もうこれくらいの年になったら、この年代にはこう接した方がいい、というのは何となく分かりますよ」
――ライバルの巨人も低迷している。昨年は中日が5位で、巨人は11年ぶりの4位に沈んだ。
「巨人が4位だろうが6位だろうが関係ない。でもジャイアンツは強くないと意味がない、楽しみがないよね。昔はテレビのチャンネルを合わせたら野球をやってたけど、今はやっていないこともある。どこのチームが好きとか個人の誰々が好きとかは別問題。そもそも野球が好きというファンを増やさないといけない。野球人口が減った分、他のところ(競技)に行ったのが現状であれば、野球をもっと好きにさせる方法があるんじゃないかと思う。そういうことも考えなくちゃいけないと思っていますよ」
(聞き手=中西悠子・日刊ゲンダイ)