地元メディアから高評価 大谷に「走塁はエリートレベル」
エンゼルス・大谷翔平(23)が、まずは無難なメジャーデビューを果たした。
アスレチックスとの開幕戦(日本時間30日)に「8番・DH」でスタメン出場。二回の1打席目、相手先発右腕・グレーブマンの初球ツーシームを右前に運び、メジャー初打席初安打。幸先のいいスタートを切ったが、その後は3つの内野ゴロと空振り三振に倒れ、デビュー戦は5打数1安打1三振だった。
オープン戦では投打とも結果を残せず、一時は「マイナーで経験を積むべきだ」などと手厳しい論調が目立った米メディアも、開幕戦の5打席だけでは判断しづらいのだろう。29日付の「USAトゥデー」(電子版)ら主要メディアの多くは「依然として投打とも大リーグレベルかどうかは未知数」と具体的な評価は避けた。
二刀流としてのスタートを切った大谷について「未知の世界に足を踏み入れた」と無難な報道が目立つ中、地元「ロサンゼルス・タイムズ」(電子版)は内野安打量産の可能性を伝えている。
記事では、九回の第4打席で二ゴロに倒れた際、一塁に全力疾走し、クロスプレーになった走塁を高く評価。チームスカウトの計測では打席から一塁ベース到達までに要したタイムは3.8秒で、「193センチ、90キロと大柄な割に、走塁はエリートレベル」だという。