初打席初安打デビューも エンゼルス大谷は左腕に不安残す
全米が注目する二刀流ルーキーが、まずは打者として結果を出した。
大リーグは29日(日本時間30日)、全30チームが50年ぶりに同時開幕。エンゼルス・大谷翔平(23)は敵地オークランドでのアスレチックス戦に「8番・DH」でスタメン出場。5打数1安打だった。
大谷のメジャー初打席は二回。敵地のファンによるブーイングを浴びながら打席に向かった。2死一塁から相手先発右腕グレーブマンの初球、内角に食い込んでくる147キロのツーシームを捉えて一、二塁間を強烈なゴロで破る右前打を放ち、メジャー初安打を記録した。一塁ベースコーチから何ごとか声をかけられると、安堵の表情を見せ、自軍の攻撃を終えてベンチに引き揚げると、ナインにハイタッチで迎えられた。
大谷はオープン戦で、手元から内角に食い込む変化球を打ちあぐね、打率1割2分5厘と低迷。開幕直前に、それまでの一本足打法から、すり足に変更し、初打席で見事に攻略してみせた。
新打法でメジャー投手の変化球攻略の糸口を掴んだのだろう。四回の第2打席は1ボールからの2球目のツーシームで二ゴロに打ち取られたとはいえ、二遊間への強烈な当たりを放った。