大谷はド軍ファンも獲得か 背景にロス近郊のTV中継事情も
ロスはヤンキースと並ぶ人気球団ドジャースの本拠地でもある。
メジャーを代表するサイ・ヤング賞左腕カーショウ、昨季の新人王ベリンジャー内野手ら多くのスターを抱えるが、4度の年間最多得点など数々のタイトルを受賞したスーパースターのブライアントに比べれば集客力は劣るそうだ。
■世帯の7割が視聴できない
昨季、メジャー最多の観客動員376万5850人(1試合平均4万6492人)を記録した人気球団にもかかわらず、選手個々の人気が伸び悩んでいるのは現地の中継事情と無関係ではない。ヘルナンデス氏によれば、ロス近郊では約7割の世帯がドジャース戦の中継をテレビで視聴できないのだという。
ドジャースは13年1月にタイム・ワーナー・ケーブル(TWC)に放映権を25年総額80億ドル(当時のレートで約7400億円)で売却。同時に自前の放送局である「スポーツネットLA」を立ち上げ、運営をTWCに委託した。TWCは他のケーブルテレビ企業にドジャース戦の中継料を高値で提示したため、各社が反発。大手が軒並み、TWCとの契約を見送った経緯がある。