来年から日本人選手扱い メッセ流出阻止へ阪神に“隠し球”
「これぞエース」という内容だったのが阪神のメッセンジャー(36)。DeNA打線相手に8回を投げ、散発3安打の無失点。奪三振も11で、つけ入る隙を与えず、今季2勝目を挙げた。
「3安打に抑えられ、自分の仕事ができた。緩急をうまく使えた。ベンチにいる全員が戦う準備ができているし、いい仕事をしている。自分も自分の仕事をするだけだ」
こう語ったメッセは今年で入団9年目。今月16日にFA権を取得し、来年から日本人選手扱いになる。何としても流出を阻止したい球団は権利取得直後に交渉するようだが、メッセの今季年俸は3億5000万円。8月に37歳になる高齢右腕でも、引き留めは複数年契約になるだろうから、かなりの「投資」となる。
とはいえ、故障さえなければ2ケタ勝利と投球回数190回を計算できる右腕なんて、なかなかいない。メッセも阪神以外の球団に移籍するつもりはないそうだから、再契約で問題になるのは条件だけだろう。
メッセは2年前、米・テネシー州に広大な敷地の自宅を購入したものの「タイガース愛」が非常に強い。「現役引退したらタイガースの監督にする」という要求項目があったら、球団はOKするか?