大乱闘必至のメジャー 大谷は立ち向かう度胸と覚悟が必要
ぶつけられたヤンキースのオースティンが持っていたバットを地面にたたきつけてマウンドへ駆け出せば、当てたレッドソックスのケリーは来るなら来いとばかりに手招きで挑発。その後はヤンキース、レッドソックス両軍ナインがマウンド付近で入り乱れ、殴り合いに発展した。
日本時間12日、田中将大(29)が先発した試合の乱闘は、危険なスライディングをやったオースティンが報復死球を食らったのがきっかけだった。
「大谷(23)にとっても対岸の火事では済まないでしょう」と、スポーツライターの友成那智氏がこう言った。
「基本的に制球の良い投手ではないし、ボールが抜けて右打者の肩付近に行くこともある。故意でなくとも、メジャーでは当てれば当て返されますからね。特に大谷は打席にも立つ。二刀流であるがゆえに危ないと思いますね」
当てた報復として当てられるならまだしも、自分の意思とは関係なしに故意死球を見舞い、乱闘を強いられるのがメジャーだという。
「味方の打者がぶつけられれば、ぶつけ返すのは常識。以前は4番が当てられたら、相手の4番に当て返しましたが、最近は当てられた次のイニングの先頭打者に死球を見舞うケースが多い。ベンチから当てろという指示が出るし、指示が出たら投手は当てなければなりません。いったん乱闘が始まれば、選手は全員が参加を義務付けられる。ベンチやブルペンにいても駆け付けて、輪に加わる必要があります」(友成氏)