大学体育会の部員が監督の理不尽な要求を受け入れる裏側

公開日: 更新日:

 例えば甲子園常連校の監督にとって、選手集めに有効なのは「出口」の面倒を見ることだという。

 東京六大学に推薦枠がある、東都なら後輩が監督をしているので顔が利くといった言葉に、選手や親御さんたちはコロッといくそうだ。

 彼らは甲子園に出られるというだけでは満足しない。有名大学やプロなど、卒業後の面倒を見てもらうことが何より重要になる。

 だからこそ強豪校の監督は日頃から、大学関係者とのコネクション強化に余念がない。部員の指導はコーチに任せ、大学関係者の接待で多忙な監督も中にはいる。

「出口」がポイントになるのは中学から高校、高校から大学、大学から社会人も一緒だ。中でもスポーツで身を立てたい大学生にとって、就職先は今後の長い人生を考えても大問題。大企業に顔の利く監督の存在は絶対的なものになる。

 ちなみに日大のアメフト部の部員は例年、富士通、LIXIL、オービック、東京ガス、アサヒビール、パナソニックなどに就職している。いずれも社会人アメフトのXリーグに所属する大企業だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動