“直感パット”で2位T好発進 有村智恵6年ぶり国内Vの条件
「直感を大事にするというか、ラインをあまり読まなくなった。今まで細い線を描きすぎて、それで体が固まってしまって、ミスパットして外してしまうことが続いていた。体が動く方がいいストロークができるし、入る確率が上がるので、大体でやっています」(有村)
■V争いは天候次第
この日はやること、なすことうまくいき、まず2番でチップインバーディー。ショットはピンによく絡み2、3メートルのチャンスをことごとく決めて、6番10メートル、7番8メートルと長いバーディーパットも面白いように入った。それも直感に頼ったのだが、あと3日間持続して優勝争いができるのか。
試合会場をよく知る小野寺誠プロがこう言う。
「タフなコースで知られる六甲国際にしては初日アンダーパー67選手はスコアが伸びています。おそらく2日目以降の雨予報をにらみ、やさしい位置にカップを切ったのだと思います。しかし、雨になればピンはグリーンの高い場所に切られます。そこを攻めてグリーンを外すとアプローチが難しくなり、パーセーブも容易ではありません。また雨が降ればランが出ないため、2打目地点はダウンヒルで止まり、グリーンへは打ち上げになるなど、より難易度がアップします。初日の貯金を守ってパーセーブに徹するマネジメントも六甲国際では至難の業です。天候が崩れたらやはりロングヒッターが有利になるでしょう」
ちなみに有村のドライバー飛距離は232・02ヤード(ランク70位)。雨でグリーンが重くなれば、初日にうまくいった直感も同じように通用しなくなる。
残り3日間、どれだけ耐えるゴルフができるのか見ものだ。