塩谷育代が古閑美保が 大山志保の41歳Vを「お手本」と絶賛
【ヨネックスレディス 最終日】
首位発進の大山志保(41)が逃げ切り、2位に4打差をつける通算10アンダーの圧勝だった。首の痛みで昨年9月から公傷制度を適用して休み、先月のほけんの窓口レディースから8カ月ぶりにツアー復帰。そして4戦目での優勝(通算18勝目)だった。
「1%ぐらいしか可能性はないけど、今年優勝できたらいいなと思っていた。うそのよう」(大山)
これまで何度もけがに泣かされてきた。2007年オフから左肘に痛みが出始め、左腕が腫れて顔を洗えず、腕を上げたまま食事をしたこともある。そして09年には手術も受けた。
大山と日頃から連絡を取り合う塩谷育代プロがこう言う。
「背中も首も相当に悪いと聞いていたから、正直言って優勝できるとは思わなかった。彼女にはすごい、という言葉しか出てこない。大山さんは勝つことに純粋に前向きで、後ろを振り向かない。生まれ持った闘争心があり、体は故障を抱えていても、気持ちで乗り越える精神力がある。ケガをして、41歳になって、また優勝したことでまだやれるという自信になったと思います」
テレビ解説の古閑美保は「ゴルフに対する思いが一番強い。若いプロには大山さんのプレーを1番からぜひ見てもらいたい」と力説したが、まさしく女子ツアーのお手本になるプロだ。