南ア大会の再現期待も 西野監督と岡田氏に2つの決定的違い
ハリルホジッチ前監督(66)が率いる日本が負の連鎖に陥り始めたのは、17年9月にロシアW杯アジア最終予選が終わってからだった。10月に格下のニュージーランド、ハイチに苦戦し、11月の欧州遠征2連戦ではブラジル、ベルギー相手に歯が立たなかった。海外組が不在だったとはいえ、12月の東アジアE―1選手権ではライバルの韓国に1―4で屈した。
10年2月の同大会で韓国に1―3で敗れたときも、批判が大いに高まった。
当時、23歳の若手だった長友には、8年前の苦い記憶が鮮明に残っているようだ。
「8年前もだいぶ批判されてましたよね。W杯には事故も運もあるし、ギャンブルのように何とかなる部分もある。だけど何とかして早く壁を越えなきゃいけない」と彼は焦りをにじませた。
事態を重く見た日本サッカー協会の田嶋幸三会長(60)は、4月にハリルホジッチ電撃解任という大ナタを振るい、西野朗監督を後釜に据えて立て直しを図った。しかし、現時点で成果は出ていない。
■驚くべき危機感のなさ