勝つべき階級で勝てず…至学館大・栄和人監督の解任は必然
ようやくというか、やっとというか、ここまでクビにならなかったことが不思議なくらいだ。
伊調馨(34)らへのパワハラを認定され、レスリング協会の強化本部長を辞任していた栄和人氏(57)が、至学館大学レスリング部監督を解任された。
17日、谷岡学長が全日本選手権が行われた駒沢体育館で発表した。
「(14日の)謝罪後、言動を見守ってきたが、全くの期待外れ。反省ができていない。このままでは選手の望み通りにならない」とは谷岡学長だ。
全日本選手権ではセコンドにつかず、知人と会場外へ食事に出掛けたことも。14日の会見では、伊調や田南部コーチに直接謝罪したいと言いながら、近くに田南部コーチがいても、声を掛けることすらしなかった。
谷岡学長はこれまで栄氏のパワハラが明らかになった後も、かたくなに守り続けてきた。現役の選手たちが栄監督の指導を望んでいるというのが続投の理由だった。「パワハラ」があろうと、選手を勝たせてくれる監督だったからだ。