暴力も見えない所で スポーツ界がますます陰湿になる理由

公開日: 更新日:

 悪質タックル問題で、日大アメフト部は今年度のシーズン終了まで公式試合の出場資格停止処分となった。今回の事件では選手が日常的にコーチから暴力を受けていた実態も明らかになった。日刊ゲンダイにも、日大アメフト部グラウンドの近隣住民から、「私の息子は去年、10人以上の部員に殴られて血だらけになっている選手を見たことがある」という電話があった。指導者が選手に「イジメ」を命じていたとすれば、これも大きな問題だ。

 かつて日本は、指導者が人前で平気で鉄拳をふるったし、スパルタ指導は当たり前だった。

 ところが、そんな古いやり方に対する批判の声が高まるにつれ、「指導法」を変えている。鉄拳指導をやめたのではない。千葉県の高校野球関係者は「県内北部の高校の元監督は、周囲から見えないように選手に円陣をつくらせ、その中心で選手を殴っていた」という。

 事は暴力だけにとどまらない。自分のもとを離れた女子レスリング伊調馨の練習を邪魔した日本レスリング協会の栄和人元強化本部長のパワハラもかなり陰湿だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭