19歳で米女子ツアー制覇…畑岡奈紗が日本人最年少Vの快挙
長距離移動を強いられ、時差もあるタフなツアー転戦や、地域によって違う芝にも慣れてきた。オフには筋トレに励み、体幹が鍛えられて飛距離が伸び、力強いショットが出るようになったのも好成績につながった。初優勝は時間の問題だった。
10代の米ツアー優勝は12人目の快挙。この日は世界ランク3位で米ツアー屈指の飛ばし屋で知られるレキシー・トンプソン(23・米国)と、同ランク9位のミンジー・リー(22・豪州)が同組だった。実力者を抑えての勝利も自信になったはずだ。
本大会は先ごろ結婚を発表した宮里藍(33)が2012年大会で勝っており、日本選手2人目の優勝が期待され、それに見事こたえた。
畑岡の目標は2年以内の米ツアー優勝、2020年東京五輪金メダル、5年以内のメジャー優勝で、そのうち1つはクリアした。来週の全米女子プロに向けて弾みがつき、10代の畑岡はポスト藍の役目を海外でしっかり果たしていくはずだ。
●畑岡の話「去年、苦しんだ分だけ、この優勝は本当にうれしい。朝は緊張していたけど、実力者と回って自分のプレーを貫けたのは自信になった」