日本はどう戦う ベルギーの要注意人物を鈴木良平氏が解説
■チーム熟成のチャンスを放棄してしまった
そんな強豪相手に日本は、どんな戦い方で挑めばいいのか? 現地取材中の元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏が「今の日本代表の攻撃にMF香川は絶対に欠かせません」とこう続ける。
「ポーランド戦で香川は出番なし。日本の攻撃は機能不全に陥りました。香川は自ら突破を図ってシュートに持ち込むだけでなく、1トップの大迫、左サイドアタッカーのMF乾、右のMF原口と連係をとりながら<彼らのポテンシャルを存分に引き出す>ことに長けている。序盤2試合の先発メンバーとフォーメーションに戻し、攻めては香川を中心に好連係をとりながら試合の流れを引き寄せ、守っては吉田と昌子のCBコンビを軸に粘り強く守ることを試合中、徹底してやり抜くしかありません」
4月9日にハリルホジッチ前監督の後釜に納まった西野監督は、W杯本大会までのテストマッチ3試合で3バック、4バックを併用して計14パターンの布陣を試した。
W杯本大会の直前合宿になってメンバー、布陣を固定して1戦目のコロンビア戦、2戦目のセネガル戦に臨んだ。日に日に選手同士の連係、距離感、プレー精度が向上していった。だがポーランド戦で西野監督は、自ら良い流れをブチ壊した。