41年ぶりメジャーV挑む 畑岡奈紗“ピョンピョン打法”の効果
方向性もよくなりフェアウエーキープ率は昨季の60.70%(150位)から69.23%(92位)に改善。そしてパーオン率は60.66%(152位)から71.38%(35位)と格段にショット精度が向上しているのだ。
■スイング中の安定感につながる
畑岡のプレショットルーティンは、ドライバーもアイアンもアドレスに入る前にボール後方から目標を見ながらピョンピョンと2、3回跳びはねる。
これは意識的に重心を下げる効果があり、スイング中の安定感につながる。畑岡のスイングは高いトップからの切り返しで少し上体が沈み込んで、インパクト直前に左膝を力強くジャンプさせることで急激に上体が伸び上がりヘッドスピードアップにつなげている。
パワーをフルに出し切るためには下半身を安定させるピョンピョンが不可欠なのだ。
今週は「1日に3つ、4つ伸ばせたらいいポジションにつける」と目標に掲げて、大会初日は最低限のノルマをクリアした。
レギュラーでメジャータイトルを獲得した日本人選手は1977年全米女子プロの樋口久子ただひとり。41年ぶりの偉業に畑岡が挑むことになる。
日本勢は上原彩子はイーブンパー、横峯さくらは1オーバー、野村敏京は3オーバー。ホールアウトした選手ではパク・ソンヒョン(韓国)が6アンダーでトップにつけている。