復活期すも稽古半端 稀勢の里に白鵬へ“弟子入り”のススメ

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 たった1日の稽古が特効薬になるかどうか。

 昨2日、誰もが予期しなかった稀勢の里(32)と白鵬(33)の“横綱対決”が行われた。

 場所はともに出稽古に赴いた先の九重部屋。稀勢の里は三番稽古で2勝8敗と苦戦するも、「目が覚めたような感じ」と、昨年春場所前以来となる白鵬との稽古に手応えを得た様子だった。

 しかし、だからといってここから稀勢の里の状態が上向きになるかは、また別の話だ。先月29、30日に行われた二所ノ関一門の連合稽古では、前頭15枚目の竜電と新入幕の琴恵光と相撲を取っただけ。稽古を見守った鳴戸親方(元大関琴欧洲)は、あまりの物足りなさに「中途半端。体に砂が付いてないでしょ」と話し、「プライドをのみ込んで初心に戻らないと……」と、心構えに疑問を呈していた。

 満足に稽古もしていないにもかかわらず、連合稽古明けの去る1日は休養。体力はもとより、相撲勘もすっかりさび付いた。白鵬と稽古をしたところで、たった1日では何も変わりようがない。

 ならばいっそ、白鵬に頭を下げて“弟子入り”した方が、よほど自分のためになる。優勝40回という白鵬の実績と7場所連続で休場している和製横綱のプライドなんて、比べるべくもない。

 復活を期すなら、荒療治も必要。あとは稀勢の里にそれだけの気概があるかどうか、だが……。

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