日本ツアー 初日中止なら“54ホールの競技短縮”でいいのか
日曜日に日没になって36ホールを消化できないケースではどうするのか?
「JGTOと主催者が協議して、月曜日に残りホールをプレーするということも考えられます。プレーオフが日没のため翌日に延びた2016年ホンマ・ツアーワールド杯と同じケースです」(JGTO広報)
月曜日までもつれるのはレアケースなのだ。
評論家の宮崎紘一氏は「選手サイドからぜひ72ホールプレーさせて欲しいという声が聞こえてこない」とこう指摘する。
「月曜日まで試合を延ばさないのは主催者の都合であり、月曜日ではギャラリーも入らず、テレビ中継もない。うまみがないから規定通り日曜日までに大会を終わらせたいのです。ただ、選手会は今年になってファンサービスを声高に叫んでいます。72ホールと決められたゴルフ競技を最後までやり抜くことが、選手の実力を公正に引き出し、本当の意味でのファンサービスであるはず。スポンサーが日曜日で終わって欲しいという意向に甘えているだけ。世界のプロツアーでは72ホール消化が当たり前です。そういった意味でも日本は世界に大きく取り残されています」
石川遼がアマチュアで初優勝したマンシングウェアオープンKSB杯も初日が中止になり、最終日に36ホールが行われて72ホールを消化した。
選手会長として、多くのファンが望む72ホール貫徹に一肌脱いでもらいたい。