俳優から転身 W杯決勝の笛を吹くアルゼンチン人審判の評判
レフェリーのハンドリング次第では、大荒れの展開となりそうだ。
決勝の主審に指名されたネストル・ピタナ氏(43=アルゼンチン)は、開幕戦(ロシア―サウジアラビア)など、ここまで4試合で笛を吹いた。2014年ブラジルW杯、15年南米選手権をさばくなど、国際試合でのジャッジは豊富。W杯史上2人目となる開幕戦と決勝戦の主審を任されたことからも、FIFAにレフェリングを高く評価されていることがうかがえる。
俳優からレフェリーに転身した異色の経歴を持つピタナ氏。現在の本職は高校の体育教師ということもあり、反則に対して厳しい姿勢で臨んでいるのだろう。実はレッドカード(退場)、イエローカード(警告)を出す回数が多いことで知られている。
国際審判の情報サイト「ワールドレフェリー」によれば、ピタナ氏は今W杯前までに国際試合の主審を87試合務め、1試合平均で出したカードはレッド0.24枚、イエロー4.62枚。17年の年間最優秀審判に選ばれたドイツ人のフェリックス・ブライヒ氏(レッド0.20、イエロー3.88)と比べてもピタナ氏のカードの多さが分かる。