燕助っ人連日の“二刀流” 開幕5連勝カラシティーは打率4割
ヤクルトに次々と“二刀流”が誕生だ。
前日、先発ブキャナンが投げては5安打1失点で完投。打っても2安打1打点で6勝目(4敗)を挙げた。昨27日はカラシティーが6回6安打1失点の好投。バットでも三、五回にヒットを放った。
初戦はブキャナンの安打が得点につながったが、この日のカラシティーの2安打も打線の爆発を招き、中押し、ダメ押し点に結びついた。打席数が少ないとはいえ、カラシティーの打率は4割だ。
「先に点を取ってもらいしっかりと抑えられた。(ヒットは)試合前にブキャナンに前日の2安打を自慢されたので、(自分も)打ってやろうと思った」とカラシティー。
ブキャナンはもともとバッティングが好き。26日の登板の前日もマシン打撃で打ち込みをしている。カラシティーも高校時代から投手をしていただけでなく、身体能力の高さも評価されていたという。
カラシティーはカブスの3Aからヤクルト入りして1年目の26歳。当初は抑えを任されたが、期待に応えられず中継ぎに。5月には二軍落ちも経験した。それが由規、山中の登録抹消で交流戦の終盤に先発に回った。先発は2度目だが、これで5勝(0敗)。開幕から5連勝は外国人投手の球団記録だ。
5勝はチームでブキャナンの6勝に次ぐ勝ち数。スターター不足を補い、打撃も侮れないとなれば、先発転向は大正解か。海の向こうの本家二刀流は故障で戦列離脱だが、ヤクルトの“二刀流”は大きな戦力になっている。