140キロ超投手ズラリ 浦和学院の夏制覇は森監督の腕次第
「昨夏の花咲徳栄との予選決勝が象徴的でした。今日と同じ渡辺が先発。好投していたのに、投手をコロコロと代え過ぎたことが裏目に出た。2番手、3番手投手が3つの押し出し四球を出して勝負が決してしまった。3番手に至っては、1死満塁の2ボールから出てきたからね。大した準備もさせていなかったようだし、プレッシャーがかかって当然。あれは酷だとネット裏で話題になった。好投手を抱え過ぎるあまり、ダメなら次、ダメなら次、と代えたくなるんだろうね。あれで観客もどっちらけ。ブーイングも出て球場のファンを敵に回した。秋も春も花咲徳栄に勝っていたし、多くの埼玉の関係者は、全国制覇をするなら浦学だと思っていた。あれは選手がかわいそうでした」
森監督は敗戦後、「監督の責任」と言った。その花咲徳栄が甲子園を制したことで、森監督は唇をかむことになる。「全国で勝ち切れない」と揶揄する周囲を見返すには、甲子園で優勝する他ない。
センバツを制した銀河系軍団・大阪桐蔭(北大阪)にも引けを取らない戦力を誇る。この日は力のある4投手の継投で危なげなかったが、甲子園で上位に進出できるかは、森監督の手腕次第といえそうだ。