140キロ超投手ズラリ 浦和学院の夏制覇は森監督の腕次第
浦和学院が圧勝で5年ぶり13度目の夏の甲子園出場を決めた。
23日、南埼玉大会決勝が行われ、二回に主将でU18高校日本代表候補の蛭間(3年)が3ランを放つなど、5安打で打者10人の猛攻。この回一挙5点を挙げると、ノーシードから勝ち上がった県川口に計19安打を浴びせ、決勝最多となる17点を奪った。打線は今大会を通じ、「逆方向」「インコースをよけない」などを徹底。全6試合で7点以上を叩き出した。
この日は4人の投手をつないだ。先発でプロ注目の190センチ右腕・渡辺、3番手のスーパー1年生・美又、4番手の背番号1・河北はいずれも140キロ超え。浦和学院の森士監督(54)は「5年前の甲子園で仙台育英に(初戦で)負けて、二度と甲子園に出られないと思っていた。忘れ物を取りに行く」と汗を拭った。
埼玉県高野連関係者は「近年、こんなに打つ浦学は見たことがない」とチーム力は2013年に小島(現早大)を擁し、センバツを制した代と比べても遜色ないと証言。が、「春に関東大会で優勝して最強の呼び声が高かった昨年、甲子園に行けなかったのはおかしい。森監督の采配、選手起用が原因です」と別の関係者が続ける。