カネと欲望がうごめく甲子園 ネット裏“怪情報”<上>
転売屋には何らかの規制が必要だ。
■トラック1台分の折り鶴の行方
あんな風習やめろ!と声を大にして言いたいところですが、事情が事情だけにそういうわけにも……」
こう言って渋い顔をするのが、ある強豪校の関係者だ。
地方大会では、負けた学校が勝った学校に千羽鶴を送るのが、ほとんどの都道府県で恒例になっている。主に部員の保護者やマネジャーたちが折るもので、その数は1校につき数千に及ぶ。
勝てば勝つほど相手から託された分も含めて雪だるま式に膨れ上がっていくわけで、甲子園出場を決めたときは、その県で鶴を折った学校全校分が集まる計算になる。前出の関係者が言う。
「大阪や東京など出場校が多い都道府県ともなると、鶴の束がトラック1台分になると聞いています。でも、正直言って、折り鶴は邪魔なだけ。かといって、気持ちがこもっているものなので、ムゲに扱うわけにもいかない。例えば大阪桐蔭(北大阪)さんなどは、お寺で供養しているそうです。神社でお焚き上げをする学校も中にはある。いっそ、折り鶴禁止にしてくれたら楽なのですが……」
福岡県では去年から折り鶴を禁止。「ウチの地域でも……」と願っている学校は多い。