“藤浪2世”才木ついに覚醒 阪神元コーチが振り返る二人三脚
もう「2世」とは呼ばせない。
阪神高卒2年目右腕の才木浩人(19)が、6日の広島戦に先発。6点リードの五回にヒヤッとした。無死二塁で8番・磯村を迎え、2球目を投げた直後に右足を気にするそぶりを見せてベンチに下がった。すぐにマウンドに戻って3者連続三振に仕留め、結局6回3安打9奪三振1失点で5勝目(7敗)を挙げた。
「(9奪三振は)真っすぐでファウルと空振りが取れたことが大きかった。野手のみなさんがたくさん点を取ってくれたので楽に投げられました」
神戸市立須磨翔風高から2016年ドラフト3位で入団。189センチ・80キロの高卒右腕で手足が長く、背格好も似ていることから、高校時代から「藤浪2世」と呼ばれている。
本家の藤浪は入団以来3年連続2ケタ勝利を挙げたが、16年からサッパリ。今季も9試合に先発し、2勝(3敗、防御率6・34)止まり。今は二軍暮らしだ。
一方の「2世」は、ここまで15試合(10先発)で5勝(7敗、防3・72)。プロ初勝利は5月27日の巨人戦。巨人戦に先発し初勝利を挙げたのは、1987年8月の猪俣隆以来、チームでは31年ぶり。翌日の関西スポーツ紙を大いに賑わせた。