貧打阪神に“右”の打撃コーチ招へい案浮上も難航必至のワケ
「V逸のみならず、Aクラス入りさえも危うい状況。金本監督が来季も続投するという前提ですが、来季を見据えて、コーチのテコ入れが検討されています」
阪神についてこう話すのは、さる球団OBだ。
前年2位からの優勝を狙った金本阪神だが、今季は8月に入って最下位に転落するなど、大苦戦が続いている。
リーグ最低の424得点にとどまる貧打が足を引っ張っている。4番候補として獲得したロサリオが失敗に終わったことを差し引いても、あまりにも打てなさ過ぎだ。
「飛躍が期待された大山、中谷といった右打者が軒並み伸び悩んでいる。そこで阪神は、金本監督の右腕である片岡ヘッド兼打撃コーチをヘッドに専念させ、昨年から不在が続いている右打者出身の打撃コーチを探しているというのです」(前出のOB)
これには伏線がある。
6月に行われた親会社・阪急阪神HDの株主総会で、株主が「広島の(石井、河田)コーチが移ったヤクルトは交流戦でトップ。フロントはコーチがいかに大事であるか分かっているのか」と指摘。会場は拍手に包まれた。実際にヤクルトは交流戦以降も打線が好調。前年最下位から2位につけている。阪神という球団は株主の意見に敏感だけに、コーチのテコ入れが浮上したようだ。