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田口光久サッカー解説者

1955年2月14日生まれ。秋田県出身。秋田商高から三菱(現浦和)入り。76年に日本代表入りを果たし、日本代表Aマッチ59試合に出場。B、Cマッチを含めると161試合で代表守護神として活躍した。現役を引退する84年まで代表主将を務め、引退後は秋田経法大付属高、青森山田高、遊学館高、国際学院高サッカー部監督を歴任した。

森保監督のレベルアップと世代交代の折り合いを見守りたい

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 77年3~4月、78年アルゼンチンW杯のアジア予選と同6月の日韓定期戦の代表メンバーだったと思うが、注目したいのは「二宮寛代表監督が世代交代を常に意識していた」ことである。最終的に試合の登録メンバーからは外れたが、帝京高在学中の18歳FW高橋貞洋さん、法政大在学中のMF楚輪博さんとDF根岸章さん、殿堂入りの加藤久さん(早稲田大在学中)も代表入り。大学生3人は20歳だった。

 若手組の中では中央大在学中の19歳MF金田喜稔さんだけが代表メンバーに残り、6月に敵地ソウルで行われた日韓定期戦で代表デビュー。先発フル出場して代表初ゴールまで決めてみせた。しかも「19歳119日」は今でも、日本代表最年少ゴール記録である。

 森保ジャパンの初陣コスタリカ戦ではオランダ・リーグのMF堂安律、ポルトガル・リーグのMF中島翔哉、オーストリア・リーグのMF南野拓実の売り出し中の若手たちがはつらつとしたプレーを展開した。彼らは、国際大会で自らの価値を大いに高めたと言っていいだろう。

 しかし、10月開催のキリンチャレンジ杯2試合には、実績を残している欧州の代表常連組が招集されることになっている。森保監督は、代表のレベルアップと世代交代をどう折り合いをつけていくか? 注意深く見守りたい。

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